夢と現実にどんな違いが・・・
中国戦国時代の思想家荘周は、その著作『荘子』の中に、夢を題材にした「胡蝶夢」という話を載せています。
『荘子』は『老子』とともに中国思想をかたちつくった「老荘」の考え方を生んだ書物ですが、この話はその中の「斉物論篇」に収められた寓話のひとつです。
その話の内容とは……。
「荘周はある日、蝶になった夢を見ました。
蝶になって自分がヒラヒラ飛んでいる夢ですが、荘周は自分が…蝶になったことにまったく気がついていません。
まもなく荘周はこの夢から目覚めます。
ここで荘周は考えました。
荘周が蝶になった夢を見たのか、蝶が荘周になった夢を見たのか。
いったいどっちなんだろう。
……荘周にはわからなくなってしまったのです」
・・・というものです。
思想書といっても、とくに難解な話ではありません。
しかし、荘周はこの中で羽毛 ふとんでの睡眠という重大なテーマを読者に投げかけています。